「忙しいのに達成感が感じられない」「時間はあったのに、結局1日を無駄に過ごしてしまった」という感覚を持つ人は、意外と多いのではないでしょうか。
充実したいい1日を過ごすことは、とても簡単です。
なぜなら、「いい1日だった」と感じるために、24時間すべてが素敵である必要はないからです。今井孝『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』すばる舎、2024
じつは充実した「いい1日」とはたった2時間あれば得られるものなのです。
今回紹介する本は「いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才」という本です。
人生の幸福感を高めるために「生産性の向上」にこだわるのではなく、「自分にとって大切な2時間に意識を向ける」という新たな視点を提案する、忙しい毎日を過ごす人に最適な1冊です。
たった2時間の幸せで毎日が充実していくということに共感しました。
毎日30分のストレッチをするだけで、心が癒されて幸せを感じるなあと実感しています!
この本は、小さな幸せを大切にすることの重要性を理解したい、または共感したいと思っている方にぴったりの一冊です。
時間の使い方のポイント
2時間の使い方のポイントについて考えてみましょう。
ポイント1
・「幸せ」と「一時的な快楽」の違いを見極めましょう。
それをしている自分自身を本当に好きだと思えるかどうか?もし答えが「NO」なら、時間の使い方を見直すべきです。
私自身、理系大学生としての生活は、本当に忙しいです。
講義や課題、アルバイト、友達との時間、そして自分の時間をどのようにバランスよく過ごすか、常に悩みながら毎日を過ごしています。
ある日、あまりにも予定に追われて、やりたいことができないことにストレスを感じている自分に気がつきました。
無意識に、与えられたタスクに追われているだけで、本当に自分がやりたいことや、自分を好きになれるような時間を過ごしているのか疑問を抱き始めたんです。
そこで、私は自分に問いかけました。
「今やっていることは、私が本当にやりたいことだろうか?」そして、その答えは残念ながら「NO」でした。
やりたくないことに時間を費やしているうちに、心が疲れ、エネルギーも尽きてしまったのです。
この気づきから、私は自分の時間の使い方を見直すことに決めました。
まずは、自分が本当にやりたいこと、自分を成長させてくれることに時間を割くように心がけました。
例えば、興味のある分野の勉強にもっと時間を使うようにし、無駄なことに時間を取られないように意識的にスケジュールを組み直しました。
そして、少しずつですが、やること一つ一つに対して「これをやっている自分が好きだ」と感じる時間が増えてきたんです。
もし、今の自分がしていることに対して「NO」という答えが出るなら、それは時間の使い方を見直すチャンスです。
やりたいこと、やるべきことに集中することで、充実感が得られ、自分自身をもっと好きになれるはずです。
ポイント2
忙しい時ほど、計画を立てる時間を作りましょう。
1週間や1日の「テーマ」が決まると、すべてがスムーズに動き出し、物事が順調に進みます。テーマは、その期間に意味や目的を与えてくれるのです。
大学生として、やらなければならないことは山ほどあります。
以前の私は、朝起きてからその日やるべきことをただこなすだけの日々を過ごしていました。
なんとなく過ごす時間は、終わってみれば達成感もなく、ただ忙しくて疲れたという印象だけが残る日も少なくありませんでした。
そんなある日、私は「1日のテーマを決めてみよう」と思い立ちました。
例えば、「今日は勉強に集中する日」「今日は人とコミュニケーションを大事にする日」「今日は自分のリフレッシュに使う日」といった具合です。
テーマを決めることで、その日1日がどんな意味を持つのかがはっきりし、目標を持って動けるようになったのです。
1週間単位でテーマを決めることも効果的でした。
例えば、「今週は自己成長のための学習に力を入れる」「今週は新しい趣味を見つける」といった具合にテーマを設定すると、1週間を通しての行動に一貫性が生まれ、充実感が増していきました。
忙しい中でも、テーマに沿って行動することで、毎日がただの作業ではなく、意味あるものへと変わっていったのです。
この経験から学んだことは、テーマを持つことで、その期間に対して意識的に向き合うことができるということです。
日々の忙しさに流されるのではなく、自分自身で方向性を持ち、目的を持って行動することで、毎日がより豊かで実りあるものになるのだと感じました。
今日は家でゆっくりして来週の計画を立てておこう
来週は一気に忙しくなるからね!
ポイント3
最高の1日になるたった2つのことは「ご褒美」と「達成する仕事」です。
日常生活の中で、満足感や充実感が何倍にも増すことでしょう。
まず、「達成する仕事」とは、その日やらなければならないことや目標です。
1日の始まりに、「今日はこれを絶対にやり遂げる」と決めることで、その日が目的を持ち、充実したものになります。
私の場合、難しい課題や面倒なタスクがあったとしても、それを終わらせることができると、大きな達成感とともに自信が生まれます。
自分が決めたことを達成することで、「今日も一歩前進した」という実感が得られ、その日の価値が一気に高まります。
次に「ご褒美」ですが、これは自分への小さなご褒美を用意することです。
例えば、仕事や勉強を終えた後に大好きなスイーツを食べる、好きな映画を観る、友達と楽しい時間を過ごすなど、自分をリフレッシュさせるための時間を作ることです。
私は、何かを達成した後に自分を褒めてあげる瞬間があることで、日々の頑張りが報われ、また次の日も頑張ろうと思えるのです。
「ご褒美」と「達成する仕事」という2つの要素が組み合わさると、1日は単なる忙しさから解放され、充実感と幸せを感じられる最高の日に変わります。
頑張るだけでは疲れてしまいますし、ご褒美ばかりでは成長できません。
この2つのバランスを意識することで、忙しい毎日でも前向きに、自分自身を好きになれる1日を過ごすことができるようになりました。
今日は頑張ったからご褒美に焼肉行こうか
やったー!!
この本には、先に挙げた3つのポイントに加えて、2時間の使い方に関するさまざまな考え方や工夫が紹介されています。
気になった方は是非読んでみてください。
感想
私自身幸せの為の時間と日常生活を両立させるためには1日2時間の幸せあればよいという考え方は物凄く腑に落ちました。
人間は、あまりにも暇な時間が続くと、最初のうちは大丈夫でも、次第に気持ちが不安定になってしまうことがあります。
大学1年生のとき、ちょうどコロナウイルスが流行していてオンライン授業を受けていたため、暇な時間が多く、その影響で気持ちが沈んでいたことを思い出しました。
結局のところ、「忙しい」と「暇」の絶妙なバランスが重要なのだと思います。
最後に本書の基本情報をまとめておきます。
・タイトル:いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才
・著者:今井 孝
・出版社:すばる舎
・発売日: 2024/6/24
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回も役立つ情報をお届けしますので、お楽しみに!