
こんにちは、teruです。
年末恒例の「読書メーター オブ・ザ・イヤー」で選ばれた、2024年から2025年にかけての“読者投票&レビュー率”から導かれたランキングTOP10をご紹介します。
読書メーターとは?
- 読んだ本やページ数を記録し、グラフ化・可視化
- 他の読書家さんのレビューがチェックできる
- 感想を共有し合えるコミュニティ機能も充実
私自身、6〜7年ほど愛用中! 次に読む本選びに悩んだときは、利用者さんの感想がとても参考になります。そんな読書好きが集う読書メーターで、多くの票と感想が集まったTOP10とは? さっそく熱く語っていきます!
第10位:『一線の湖』〈こがしわ拓 / 文藝春秋〉
2022年に映画化もされた『線は、僕を描く』の続編にあたる作品。
大学3年生の主人公・青山霜介が、白と黒の世界=水墨画に心を救われながら、自分の進路に悩み、子どもたちとの出会いを通して過去・師匠の思いを見つめ直す物語。水墨画をめぐるモノクロの世界観に“人の絆”が色彩を添える感動作です。
第9位:『笑う森』〈荻原浩 / 中央公論新社〉
山奥の森で行方不明になった自閉スペクトラム症を持つ5歳児が、奇跡的に無事発見される。
同じ森には秘密を抱えた男女4人も迷い込んでいた。いったい1週間のあいだに何があったのか?
ミステリ的な筋立てでありながら、差別やSNS問題など現代社会の闇を丁寧に描き、人間の心の奥底をえぐる深みのある一冊。荻原浩さんらしい“やさしさ”と“切なさ”のバランスが魅力です。
第8位:『なれのはて』〈加藤シゲアキ / 集英社〉
人気アイドルグループ「NEWS」のメンバー・加藤シゲアキさんによる長編小説。
テレビ局のイベント部署で働く守谷京斗がの李久美のから「作者不明の古い一枚の絵を展示しないか?」と提案されるところから始まります。
絵の正体を探る現在パートと、その絵が生まれた太平洋戦争末期の秋田県土崎を描く過去パートが交錯し、差別や空襲、戦争によって生じた無念を掘り起こす重厚な物語。歴史小説×ミステリー×人間ドラマが融合した、読み応えたっぷりの一冊です。
第7位:『spring』〈恩田陸 / KADOKAWA〉
15歳で海外に渡り天才バレエ振付家となった「春」が主人公。
しかし物語は、春本人ではなく、春に出会う若き天才たちの視点で描かれていきます。孤高の才能に惹かれ、共鳴し、時に衝突しながら、それぞれの人生が切り開かれていく――。
バレエの舞台裏や踊りの動きまでも鮮明に浮かび上がるほどの筆致は圧巻。小田雅久仁さんが生み出す美しく力強い言葉の数々が、読者を芸術の世界へ誘う傑作バレエ小説です。
第6位:『ともぐい』〈河崎秋子 / 文藝春秋〉
舞台は昭和時代後期の北海道。
厳しい自然のなかで漁をし、生きるために動物を仕留める男・熊爪。彼は自然へ敬意を抱き、必要以上に命を奪わない。しかし第二次世界大戦の影が町へと迫り、熊爪の運命も大きく狂わされていきます。
自然の神々しさ、戦争による社会の変貌、人間の生存本能が力強く描かれ、読み進めるほど圧倒される長編。深い余韻に包まれる物語です。
第5位:『わたしの知る花』〈町田そのこ / 新潮社〉
公園でスケッチを続ける謎の老人が亡くなった。その噂を聞いた高校生の安珠は、彼を知る人を訪ね歩き、その老人の人生を辿っていく。
語り手が変わる構成で、絵を愛した老人の孤独と罪悪感、そこに潜む「確かな愛」が浮かび上がるストーリー。町田そのこさんならではの繊細な人物描写と、読み終わったあとの切なさと温かさが胸を打つ一冊です。
第4位:『スピノザの診察室』〈夏川草介 / 幻冬舎〉
大学病院で未来を嘱望されていた内科医・雄町哲郎が、妹の死をきっかけに地方病院へ。
患者一人ひとりと向き合う“地域医療”の現場で、死と生の境目に立ち会い続ける医師としての苦悩や優しさが静かに描かれます。命の尊さ、残された者の悲しみ、医療のあり方を考えさせてくれる感動作。夏川草介さんの柔らかくあたたかい文体が心に響きます。
第3位:『地雷グリコ』〈青崎有吾 / 東京創元社〉
あの「グリコ」をアレンジした“地雷グリコ”から始まる、まさかのゲーム小説!
坊主めくり×神経衰弱、自由律じゃんけんなど、おなじみの遊びに独自ルールを追加して“心理戦”を盛り上げます。
ギャル風の女子高生・真兎が見せる推理力・洞察力は、さながら名探偵のよう。初見ゲームにもかかわらず勝ち進む彼女の駆け引きはまるでミステリーの快感。最終編の青春ストーリーぶりも必見で、ルール解説もしっかりあるため読者も置いてけぼりになりません。誰もが夢中になれる傑作です。
第2位:『宙わたる教室』〈伊与原新 / KADOKAWA〉
新宿の定時制高校が舞台。年齢も背景もバラバラな生徒たちが集まる“科学部”で、火星のクレーターを再現するという夢のような目標に挑みます。
それぞれの悩みを抱えた生徒たちが、顧問の先生“藤竹”のさりげない導きによって、自分の生きる道を切り拓いていく青春群像劇。
科学の難しそうな要素も噛み砕いた表現でスルッと読め、定時制ならではの人間模様にぐっと引き込まれます。夢を追うのに年齢は関係ない――心があたたかくなる応援歌のような小説です。
第1位:『成瀬は信じた道をいく』〈宮島未奈 / 徳間書店〉
今年の堂々1位を獲得したのは、昨年も1位になった『成瀬は天下を取りにいく』の続編!
主人公・成瀬あかりは底抜けにポジティブで、周囲の評価をまったく気にしない“自分軸”を持った女性。前作でお笑いコンビ「ゼゼカラ」としてM-1に挑戦した彼女が、本作でも観光大使をはじめとする新たなチャレンジを次々と成功させていきます。
なるほど…と思わされる合理的思考と、底知れぬ努力を当たり前にこなす姿勢は、多くの読者の憧れの的。自分らしさを失わずに“やってみたい”ことをやり遂げる成瀬の生き方は、「読んでいるだけで元気をもらえる!」と大評判。
著者・宮島未奈さんからは「夢のように嬉しい」という喜びのコメントが届きました。シリーズ続編にも期待が高まる話題作です。
まとめ
読書メーターのユーザーから寄せられたレビューと投票によるオブ・ザ・イヤーTOP10は、どれも熱量の高い作品ばかり。ミステリー、ヒューマンドラマ、青春小説、歴史・戦争、医療、そして“変わったゲーム”まで――実に多彩なジャンルが並んでいるのが印象的です。
- 「次は何を読もうかな?」と迷ったら、ぜひこのランキングを参考にしてみてください。
- 電子書籍でも読める作品が多いので、ブックウォーカーなどで探してみるのもオススメです。
- 新しい物語との出会いが、みなさんの読書ライフをますます豊かにしてくれますように!
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