
こんにちは、teruです。
今回は、「アート作品の値段と価値」に焦点を当てた本を3冊ご紹介したいと思います。
技術的な絵画解説や「アート思考をビジネスに活かそう」系のビジネス書ではなく、アートの価格がどのように決まり、その価値がどう捉えられているのかを深く知ることができる本ばかりです。
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『値段で読み解く 魅惑のフランス近代絵画』
著者:髙橋 芳郎
本書の魅力
- 価格の視点から見る絵画の新しい楽しみ方
市場でどのような絵画が評価されるのか、そこに共通点はあるのかなど、「値段」という切り口から作品を理解する興味深いアプローチが満載です。 - ギャラリー経営者ならではのリアルな視点
著者は実際にギャラリーを運営されているため、購入者がどのように作品を選び、どんな理由でアートを買うのかがとてもリアルに書かれています。 - 有名画家の価格の歴史がわかる
「オークションで何年にいくらで落札されたのか」など、具体的な数字とともに作品の歴史が紹介されているため、読んでいるだけで当時のアートマーケットの雰囲気を感じ取れます。

「そもそも絵画の価値とは何だろう?」という素朴な疑問からスタートしたい方におすすめです。
芸術的な観点だけでなく、アートを所有する喜びや作者の愛情までも伝わってくる一冊です。
『美術手帳 アートの価値の解剖学』
雑誌ならではの専門性とビジュアル
- 現代アートの「価値」と「立ち位置」が丸わかり
歴史的な巨匠の作品よりも、主に現代美術に焦点が当てられています。作品の価値基準や、それを取り巻く環境(ギャラリー・オークション・メディアなど)について専門的な視点で解説。
- アート市場の変化やSNSの影響
ちょうどパンデミック直後に出版されたため、アート市場の変化もテーマに含まれています。InstagramやTikTokなど、SNSの台頭によるアートシーンの動きがよくわかります。 - ビジュアルも楽しめる
現代アーティストの作品が多く取り上げられ、カラー写真や図版も豊富。文字情報だけではなく、視覚的に作品を楽しみながら読み進めることができます。

内容はやや専門的で難しめですが、現代アートならではの「新しさ」「可能性」を実感したい人にぴったり。
最新のアート市場をウォッチしたい方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
『教養としてのアート 投資としてのアート』
著者:徳光 健治
購入者(コレクター)目線で学べる一冊
- アートを「投資」として捉えたい人向け
タイトルにもあるように、「教養としてアートを学びたい」「投資としてアートを考えたい」という2つの視点から解説しています。どんな作品が高値で取引されているのか、投資価値のあるアートとは何なのか、といったテーマが中心です。 - 日本と海外のアート市場比較
国内市場と海外市場の規模や特徴をわかりやすくまとめてくれています。アートに関する教養を身につけたいビジネスパーソンにも、基礎知識として役立つ内容です。 - オンライン時代のアートの買い方
近年、オンラインギャラリーやSNSの普及により、アートの買い方・売り方も変わってきています。本書では、そうした市場の変化や今後の展望にも言及されています。

アーティスト目線というよりは、購入者やビジネスパーソン目線のアプローチ。
売る側・作る側にとっても「どんな人がアートをどう見ているか?」を知る上で大変勉強になります。
まとめ
以上、アートの「値段」と「価値」をテーマにした3冊をご紹介しました。
- 絵画の価格を切り口に、作品やアーティストへの理解を深めたい人
- 現代アートの仕組みやマーケットの動向を専門的に学びたい人
- 投資対象としてアートに注目しているビジネスパーソン
…など、それぞれアートを違う角度から楽しむことができる内容です。
「芸術とお金の話はちょっと…」と敬遠してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそこにこそアートの奥深さや、人々の価値観が凝縮されていると感じます。

少しでも興味が湧いた方は、ぜひ手に取ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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