

こんにちは、teruです。
今回は、荒木俊也さんの著書『こうやって頭のなかを言語化する。』を紹介します。
「言語化」と聞いて、一般的には「話すこと」や「書くこと」を思い浮かべるかもしれません。
しかし、本書で紹介された言語化の本質は、まったく新しいアプローチです。
それは、「聞く力」が鍵だということ。
相手の話を聞くことも大切ですが、
自分の心の中にある思いや感情をじっくりと“聞いて”あげることで、
モヤモヤした悩みや思いを言葉として引き出すことができるのです。
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著者について
荒木 俊哉(あらき しゅんや)さんは、1980年生まれ、宮崎県出身のコピーライターです。
著書にベストセラー『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(SBクリエイティブ)があります。

一橋大学商学部を卒業後、2005年に株式会社電通に入社されました。
営業部門を経てクリエイティブ部門に移り、現在は電通のクリエイティブディレクターとして活躍されています。
これまでに手掛けたプロジェクトは100以上にのぼり、活動範囲は世界5大陸20か国以上に及びます。
その中で、世界三大広告賞の一つであるカンヌライオンズやThe One Showでのダブル入賞をはじめ、ACC賞、TCC新人賞、日経広告賞、読売広告賞、毎日広告デザイン賞など、国内外で20以上のアワードを受賞されています。
また、国家資格キャリアコンサルタントの資格もお持ちで、キャリア支援にも力を入れておられます。
そんな荒木 俊哉さんは、
2024年11月には言語化の重要性やその方法について提唱した本
『こうやって頭のなかを言語化する。』
を出版しました。
荒木さんの多彩な経験と実績は、広告業界のみならず、ビジネスパーソン全般にとっても大いに参考になるでしょう。
シンプルで効果的!1日3分でできるノート術
本書で最も驚いたのは、その方法が非常にシンプルで誰でもすぐに始められる点です。
1日3分という短い時間でできる「ノート術」が紹介されています。
方法は、たったの3ステップ。
1. 出来事をメモする
まず、その日の出来事を簡単にメモします。無理に詳細に書かなくても大丈夫。
気になったこと、印象的だったことを簡単に書き出してみましょう。
2. その時に感じたことを素直に書き出す
次に、その出来事に対して自分が感じたことを正直に書きます。
「嬉しい」「イライラした」「楽しかった」など、感情をそのまま書き出すことが大切です。
3. 「なぜか?」と自分に問いかけて掘り下げる
最後に、「その感情はなぜ生まれたのか?」を自分に問いかけてみます。
これによって、感情の根本的な原因や背景が明確になります。
このシンプルな3ステップを実践するだけで、心の中のモヤモヤを整理する感覚が得られます。
自分の気持ちに向き合うことで、心がすっきりと晴れるのです。
実践編① 仕事でのイライラも冷静に見つめ直せる
例えば、仕事で落ち込んだり、イライラした日があったとします。
単に「疲れた」「嫌だ」と思うだけでは、原因を正しく把握するのは難しいですよね。
そんなとき、このメソッドを使うと、状況を冷静に分析できるようになります。
1. どんな出来事があったのか?
まず、その日の出来事を整理します。
- 「上司から急に仕事を振られた」
- 「納期が迫っていてプレッシャーを感じた」
- 「会議で自分の意見がうまく伝わらなかった」
このように、できるだけ具体的に書き出します。
2. そのとき、何を感じたのか?
次に、そのときに感じた感情を言葉にします。
- 「不安」
- 「イライラ」
- 「焦り」
- 「自信をなくした」
率直に、自分の気持ちを書き出してみましょう。
3. その感情の理由は何か?
最後に、その感情が生まれた理由を深掘りします。
- 「急な仕事で予定が狂ったのがストレスだった」
- 「納期が迫っているのに、自分のペースで進められないことに焦りを感じた」
- 「納期が迫っているのに、自分のペースで進められないことに焦りを感じた」
- 「会議で意見が伝わらなかったのは、自分の説明が分かりにくかったのかもしれない」
このように整理することで、「何が原因だったのか」「自分はどう感じたのか」が明確になり、次にどうすればよいかが見えてきます。
例えば、
「急な仕事にも対応できるよう、スケジュールに余裕を持とう」「会議で伝わりやすい話し方を工夫しよう」
といった対策が考えられるでしょう。
こうして感情と向き合うことで、同じような状況になったときにも冷静に対処できるようになります。
実践編② ポジティブな感情にも応用できる!
このノート術は、ネガティブな感情だけでなく、ポジティブな感情を深く理解するのにも役立ちます。
例えば、嬉しい瞬間や幸せを感じたときに活用すると、自分の価値観や喜びの源をより明確にすることができます。
1. 嬉しいと思った出来事をメモする
まず、「幸せだな」「楽しいな」と感じた出来事を書き出します。
- 「友達と美味しいランチを楽しんだ」
- 「仕事で褒められた」
- 「目標にしていたことが達成できた」
このように、具体的な出来事をメモします。
2. そのとき、何を感じたのか?
次に、その出来事を通じてどんな感情が湧いたのかを整理します。
- 「嬉しい」
- 「充実感がある」
- 「自信がついた」
自分がどんな気持ちになったのか、率直に書き出してみましょう。
3. その感情が湧いた理由を問いかける
最後に、「なぜこの瞬間が嬉しいのか?」と掘り下げます。
- 「友達と楽しい時間を過ごすことが、自分にとって大切だから」
- 「努力が報われると、自信につながるから」
- 「人から認められることが、モチベーションになるから」
こうして自分の感情を分析することで、「自分は何に幸せを感じるのか」「どんなことが自分にとって大切なのか」が明確になります。
このノート術を続けることで、ポジティブな感情を意識的に増やすことができ、より充実した日々を過ごせるようになるでしょう。
言語化力は誰でも身につけられるスキル
本書を通じて感じたのは、「言語化力」は特別な才能ではなく、誰でも日々の積み重ねで獲得できるスキルだということ。
大切なのは、まず自分の心の中をじっくりと聞き、その感情や思いを言葉にして書き出すことです。
この積み重ねによって、悩みや思い、価値観がどんどん言葉として整理され、自己理解が深まります。
自分を理解し、他者とのコミュニケーションを豊かにする
さらに、この小さな習慣がもたらす変化は予想以上に大きいものです。
例えば、
- 人に意見を求められたときに、自分の思いをスムーズに答えられるようになる
- 相手の話を聞くときに、「この人は本当は何を求めているのだろう?」と意識的に耳を傾けることができる
これにより、仕事やプライベートでも心に余裕が生まれ、「自分にはこんな軸がある」と確信できるようになります。
まとめ:人生をラクに、豊かにする言語化術
もし今、「なんだか気持ちが晴れない」「やりたいことが見えてこない」と感じているなら、ぜひこの言語化術を試してみてください。

自分の声を丁寧に聞き取り、それを言葉にしていく過程が、これほどまでに人生をラクに、豊かにしてくれることを実感できるはずです。
最後に本書の基本情報をまとめておきます。
・タイトル:こうやって頭のなかを言語化する。
・著者:荒木 俊哉
・出版社:PHP研究所
・発売日:2024/11/28

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